相模湾の魚を小田原からお届け「小田原 魚國オンラインショッピング」

小田原の老舗魚商が相模湾でとれた新鮮なお魚や小田原干物・かまぼこをご家庭にお届けいたします。

魚カレンダー

小田原近海でとれる旬の魚をご紹介します。

春の魚

マアジ

マアジ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・焼物・干物 ほか
小田原市の魚として「メダカ」と共に親しまれているのが「アジ」である。アジを売り物にしている漁港は全国的に多いが、小田原のアジは本来回遊性であるはずのアジが、伊豆から大磯にかけて続く餌の豊富な岩礁地帯に居着いて暮らしている為、良く太っており脂身が豊富で、結果的に旨味が多い。それらのアジは、「根付きのアジ」と称され、黄金に輝く魚体は「キアジ」と呼ばれる。近年少なくなっているそれらのアジは、超美味かつ超貴重な存在として人気が高いのである。


ヒラマサ

ヒラマサ
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・焼物・切身 ほか
3月後半、伊豆からブリ・ワラサと混じって姿の見え始める大型魚がヒラマサである。群れを作って泳ぎ、漁獲されるときは何百本と獲れる。10キロを裕に超える大柄からは想像も出来ないほど繊細な味わいを持つ身は人気が高い。ただし、食味や使い勝手の面から5~7キロ前後の大きさが価格帯で最も高く取引される。


カツオ

カツオ
産地 湘南~伊豆諸島
調理法 刺身・タタキ・節 ほか
年によって釣果に差があることがあるが、早ければ2月後半頃から水揚げがある。「目に青葉~」の歌で知られるように、4・5月に最盛期を迎える春ガツオ。出回りサイズは3キロを頭に、小さいものは800gくらいまであり、中から下のサイズを価格も安定し始める3月頃から扱うのがお得であり、オススメである。


サワラ(サゴシ)

サワラ(サゴシ)
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・切身 ほか
サワラは漢字で「鰆」と書くように、春を感じることの出来る魚の代表である。通常、1kgを超える大ものをサワラと呼び、それ以下のものをサゴシと呼称しているが、厳密な決まりは無いようだ。定置網でのサワラ(サゴシ)の水揚げは、毎年3月頃に集中するが、通年を通して人気が高く、価格も高い魚である。


マダイ

マダイ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・焼物・切身 ほか
「魚の王様」と言われるタイであるが、市場でも価格・食味・人気の面から言っても、一年を通して「王様」扱いとなる魚である。手頃な1キロぐらいの大きさともなれば、当然の如く養殖ものの数倍はする値段で競り落とされる。 また刺し網に掛かってオチてしまった(網に掛かったまま死んでいること)ような魚でも価値ある魚として取り扱われる。まさに「腐っても鯛」なのである。


ハナダイ(チダイ)

ハナダイ(チダイ)
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・焼物・切身 ほか
タイと言えば普通「マダイ」を思い浮かべる人が大半だと思うが、春先にちょっと小振りのタイが定置網に多く掛かる。それが桜の時期と重なることから「ハナダイ」と呼ばれ、大きさや値段もマダイに比べ手頃なこともあり、多くの魚屋をはじめ庶民に親しまれているタイである。


ホタルイカ

ホタルイカ
産地 西湘
調理法 釜ゆで・酢味噌和え・干物
近年、春先になると獲れる。ホタルイカというと富山湾が有名であるが、太平洋岸にも分布している。刺身等の生食も可能であるが、寄生虫がいることがあり、加熱もしくは冷凍を処理した方がよい。 素干しにすると旨味が凝縮し、大変美味しい。目玉が残るのが玉にキズ。


マンボウ

マンボウ
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・肝和え ほか
その滑稽な体型と存在から人気の高い「マンボウ」であるが、食べたことのある人は少ないかも知れない。実際、全国的に食用にするところは珍しいようで、水産業の盛んな港町での現地消費が多いためと考えられる。味としては、水分が多く、ツルッとした食感は寒天のようである。旨味らしいものも無いが、肝和えにすると独特の風味が出て美味しい。水揚げ後、漁師らが身と内臓(肝)に下ろして販売される。


サクラエビ

サクラエビ
産地 西湘
調理法 天ぷら・釜揚げ ほか
サクラエビと言えば、有名なのは駿河湾に面した由比であるが、小田原の定置網でも獲れることがある。ただ定置網での他魚種との混獲になるので、純粋に桜エビだけの漁獲は困難。綺麗に選別され、販売されることは稀なので、見つけたら是非とも買い付けたい一品である。


アオリイカ

アオリイカ
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身 ほか
5月の終わりから6月頃にかけ、産卵のために岩礁地帯や海草の群生した産卵床へ群れる習性から、同時期に多く定置網で漁獲される。イカの中でもトップクラスの味と評価され、その柔らかい身質と甘みで多くの料理人をうならせる。冷凍保存すると身質がさらに柔らかくなり、旨味が増すと言われている。


イナダ

イナダ
産地 湘南~伊豆
調理法 焼物・刺身 ほか
ブリの幼魚であり、獲れるときは定置網であれ、釣りものであれ、まとまって漁獲される。基本的に冬以外なら年中漁獲されるし、大きさも時期によって異なる。それでも、刺身に煮付けにと使い勝手も良く、大変人気のある魚である。

夏の魚

イサキ

イサキ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・焼物・練物 ほか
独特の脂と旨味を持つ白身魚。夏に旬を迎え、秋口まで獲れる。大きいものは1キロを超えるが、定置網で漁獲され出回る中心サイズは200グラムくらいである。秋口、台風等が近づき、海底が荒れると幼魚の大群が網に入る傾向がある。小さいもの(ゴッソリ)は練り物の原料として利用されるが、手間をかけて作った刺身は大変甘みがあっておいしい。


イワシ(ヒラゴ)

イワシ(ヒラゴ)
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・煮物 ほか
80年代から90年代前半には全国的に大漁に獲れた大衆魚の代表。しかし、21世紀を前に急激に獲れなくなり、近年資源回復の傾向が見られるが、それでも少ない水準で推移している。普通、多く獲れ、流通するのは15cm程のヒラゴイワシで、20cmを超えるものは特に大羽イワシと呼び、高値が付く。


マサバ・ゴマサバ

マサバ・ゴマサバ
産地 湘南~伊豆
調理法 〆サバ・焼物・煮物 ほか
基本的にはマサバの方が美味しいとされ、評価も高いが水揚げは圧倒的にゴマサバの方が多い。調理法は、両者でほとんど違いはないが、〆サバにはマサバの方が向くと言われる。サバの漁獲はイワシの低迷に反比例して増えていたが、近年その漁獲は天井を迎えたと言われる。また、三浦など銘柄鯖を扱う地域では、資源確保に向けた研究も始まっている。


活〆サバ

活〆サバ
産地 西湘
調理法 刺身・〆サバ ほか
サバの大漁が続き、魚価低迷に悩んでいた江之浦の漁師たちが、九州の漁師が行っていた活〆め方法を勉強し、取り入れた結果、評価の高まりと共に定着した方法。実際に使用した魚屋に聞くと、身の〆まり、鮮度、食味等で圧倒的に野〆の魚を上回る評価が得られると言われ、一度使ったらまた使いたくなるとのこと。


スルメイカ

スルメイカ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・焼物・煮物 ほか
伊豆方面で獲れ始めると大量に獲れるが、それ以外の地域ではほどほどの安定した量の水揚げでしかない。春先には当歳の小イカが獲れ、ムギイカと呼ばれる。その柔らかい食感と旨味は心待ちにする魚屋が多く、珍重されている。夏場はアニサキス類の寄生虫が見られる為、刺身には向かないとされる。


ウルメイワシ

ウルメイワシ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・干物 ほか
夏の初めから獲れる。小さい物は丸干しに加工され、大きい物は刺身や酢締めとして人気がある。秋から冬にかけて脂がのり、食味も増す。脂の少ない夏の時期などはから揚げなどにすると食べやすい。


トビウオ

トビウオ
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・焼物・干物 ほか
夏ともなれば、シイラやソーダガツオなど共に定番の商材である。その独特の形態から人気はあるが、利用手段が限られるためか、人気も落ちやすい。大型の物は脂もあり刺身、塩焼き共に美味しく食べられる。脂のないものや小型の物は、刺身やナメロウにすると良い。


シイラ

シイラ
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・焼物 ほか
背の青と腹の黄色が鮮やかな非常に夏らしい魚である。顔の形状で雌雄を判別でき、おでこが極端に張り出しているものがオスである。市場では、歩留まりの関係からメスの方が好まれる傾向があり、7~8キロ前後のサイズが人気である。15キロ前後のものもいるが、小型よりは良いという程度。身質はヒラマサに近く、「シイラマサ」と例えられる所以でもある。


マゴチ

マゴチ
産地 湘南~西湘
調理法 刺身・焼物 ほか
シタビラメと同じように湘南方面を中心とした砂地に生息し、同じく刺し網に掛かる。暑くなるにつれて人気も上がり、1kgを超えるサイズは価格も高い。特に活魚での評価が高いので、上がった物は比較的買いやすい値段となる。


シラス

シラス
産地 湘南
調理法 刺身・釜ゆで ほか
神奈川県でのシラス漁は毎年3月に解禁するが、市場に流通するほど獲れ始めるのは早くて3月後半からである。4~5月にピークを迎え、再び秋口に増える傾向があるが、最近は年によって水揚げ量はまちまちである。沖曳きで捕れたシラスは鮮度面、衛生面でも文句なく、価格的にも地引の1.5~2倍はする。


マグロ(メジ)

マグロ(メジ)
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・焼物 ほか
大型の物が入れば宝くじに当たったようなものであるが、基本的に定置網に入るサイズは2~3キロものである。寒くなると沖合で釣りによるメジが水揚げされるが、一過性のもので数は少ない。


スズキ

スズキ
産地 湘南~西湘
調理法 刺身・洗い・焼物 ほか
一年を通じて水揚げされるが、夏が一番美味しいとされる。東京湾や三浦半島周辺で多く獲れ、活き締めになったものが流通している。伊豆方面では、スズキよりも近縁のヒラスズキ(モクスズキ)の方が多く、夏を過ぎた頃に獲れ始める。一般にヒラスズキの方が味も良く、価値も高い。


カクアジ(カイワリ)

カクアジ(カイワリ)
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・焼物 ほか
夏から秋にかけ沿岸に近づき、定置網に入るアジの仲間。シマアジの近縁種であり、アジも匹敵すると言われ、商品価値は高い。刺身にしても焼き物にしても高級の食材として西湘地域での人気は特に高い。秋になると脂が乗り、一層美味しくなる。


ヒコイワシ(カタクチイワシ)

ヒコイワシ(カタクチイワシ)
産地 湘南~伊豆
調理法 丸干・酢締・揚物 ほか
基本的に一年中獲れる魚だが、春から夏にかけて盛期となる。大きい物は15cmほどになるが、市場に流通するのは、ほとんどが10cmを超えたくらいの物である。基本的に安価で流通し、獲れるときは10トン単位で漁獲され、その際はエサや加工用で処理される。数百キロのしか入荷しない時には、人気が集中し高値になることがある。


ソーダガツオ

ソーダガツオ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・塩漬 ほか
非常によく似た魚にウズワ(マルソーダ)という」魚がいるが、ソーダガツオの方が脂のり、食味共にウズワよりも評価が高い。ソーダガツオの方が体高があり、腹回りが厚く、刺身向きであり、10月頃にはトロをも上回る脂で食べた者をうならせる実力を持つ。ウズワを含む小型にものは、節加工向けに出荷される。


シタビラメ

シタビラメ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・焼物・干物 ほか
湘南方面の砂地に多く分布しており、夏の初め頃から同類の赤舌平目とともに刺し網に掛かる。一度に獲れる量は多くはないが、秋まで続き、食味と使いやすさから定番商材として根強い人気がある。

秋の魚

イボダイ(エボダイ)

イボダイ(エボダイ)
産地 湘南~西湘
調理法 焼物・刺身 ほか
秋口から獲れはじめ、サイズの揃った群れで定置網にはいることがある。干物などにしても大変美味しい魚であるが、鮮度の良いものは刺身にしてもよい。焼き物にしても上品な脂と甘みが、万人受けする魚である。


ネイラ(アカカマス)

ネイラ(アカカマス)
産地 湘南~伊豆
調理法 焼物・揚物・刺身 ほか
大磯の定置網で大変多く獲れ、毎年秋になると良型が大獲れする。30センチを超えるものも見え、脂がのってる時期には丸々と太ったカマスがズラリと並ぶ。鮮度の良いものは刺身にしても充分使える。また同時期に小田原周辺では、ミズカマス(ヤマトカマス)が大量に獲れる。主として干物用に利用されるが、焼き物、揚げ物などにも使える。価格はアカカマスの半分以下とお手軽なカマスである。


カンパチ(ショウゴ)

カンパチ(ショウゴ)
産地 西湘
調理法 刺身 ほか
3~5キロサイズの大型も入るが、天然物は稀。定置網に複数入った場合は、養殖場から逃げた魚であるとされる。秋も深くなると定置網に1キロ前後のカンパチの幼魚(ショウゴ)が大量に入る。歯ごたえのある身質で、脂は比較的少ないが、大変おいしく、使いやすさから人気がある。


シロウマ(ウスバハギ)

シロウマ(ウスバハギ)
産地 湘南~西湘
調理法 刺身・焼物・鍋物 ほか
カワハギのピンチヒッターとして秋から冬にかけ活躍するこの魚も、本来の姿を知る人は少なく、知名度が低いのはなんとも残念である。それでも、刺身だけでなく、鍋や焼き物などにも使える事からも、魚好きな人なら、どこかで口にしたことがあるのではないだろうか?肝も大きく、値段の割にお得な魚である。


カワハギ

カワハギ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・鍋物・煮付 ほか
濃厚な肝の脂と旨味とが冬の定番として多くの人に愛されるカワハギは、秋風が吹く頃になると急に肥えてきて、水揚げも増えてくる。全体にあまり大きいものはヤセ気味であるため、中くらいの大きさのものが人気である。活魚として長く持つため、活魚の人気も高い。


ウマハギ(ウマヅラハギ)

ウマハギ(ウマヅラハギ)
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・鍋物・煮付 ほか
80年代には相模湾で大量発生していたことで知られるウマハギも、90年代に入りめっきりその数を減らした。当時はカワハギ代打の代表選手と言えばウマハギであったが、今やその水揚げ量は、カワハギよりも少なくなってしまい、代打どころか「ウマハギ無いの~?」と指名されるほどである。


アカムツ(ノドグロ)

アカムツ(ノドグロ)
産地 湘南~西湘
調理法 刺身・煮付け ほか
この魚を不味いという人はいないと言うほど誰に聞いても評判の良い魚である。濃厚な脂と旨味が口の中でとろける瞬間は、あらゆる美食家をうならせる。近年めっきり水揚げが減り、今では大磯の一部の釣り船がわずかに水揚げる程度で、幻の魚になりつつある。


シロダイ(ヘダイ)

シロダイ(ヘダイ)
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・焼き物 ほか
シロダイとは正確にはフエダイの仲間のことを指すのだが、小田原ではこのヘダイをこう呼ぶ。黒鯛に似て、色が白いからだろう。クロダイ同様、タイとよく似た魚で、味は鯛よりも薄い感じと言われるが、好んで使われる。小型のものが秋にまとまり、定置網に大量に入ることがある。値段の安い鯛という扱い。


イセエビ

イセエビ
産地 湘南~伊豆
調理法 焼物・刺身 ほか
神奈川県では、伊勢エビ漁を6,7月が産卵期であるために禁漁と定め、また大きさも13cm以下は放流と厳しく決められている。しかし、近年の資源減少は顕著で、伊勢エビ資源の保護が叫ばれている。一般に人気が高いのは200~300gくらいのサイズで、あまり大きいものは単価が張ることもあり、敬遠される。逆に小さ過ぎても使い勝手が悪いと言われる。


スミヤキ(クロシビカマス)

スミヤキ(クロシビカマス)
産地 西湘
調理法 焼き物 ほか
他の地方へ行くと雑魚同然の扱いだったりするのだが、小田原では特に「スミヤキ」と呼ばれ、珍重されている。食べるとその脂の多さにびっくりするだろう。体側の骨が皮のすぐ内側に生えており、切り身等で食べる場合には注意が必要であるが、大きく太い骨なので、分かりやすく、除去しやすい。小さい物でも身を削り、ナメロウのようにして食べると格別である。


ナガスミヤキ(クロタチカマス)

ナガスミヤキ(クロタチカマス)
産地 湘南~西湘
調理法 刺身・焼物・煮付け ほか
世界の南方の海に多く分布しており、秋になると回遊してくる。深海を泳いでいるが、夜になると海面近くに上昇してくる生態が知られており、漁師はそこを狙って釣る。全国的に専門に狙う漁師も珍しいとされるが、不思議と小田原では評価の高い魚である。よく似た魚に三浦や房総で有名な、胴の詰まったスミヤキ(クロシビカマス)がいる。


ボラ

ボラ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・からすみ ほか
姿は一年中見られ、普段は刺身に使う人が見られる程度で、人気のある魚とはいえないが、秋になると「ボラはまだか?」の声が聞かれ、「ボラが獲れた」と聞くと、大きくふくらんだメスの腹を撫でては、魚屋の落ち着きの無くなる。当然、目当てはボラの卵で、年末需要を当て込んだ「からすみ」の上等の原料となる。定置網で捕れるボラは大群で獲れ、また傷も少なく、評価が高い。

冬の魚

タチウオ

タチウオ
産地 湘南~伊豆
調理法 塩焼き・刺身 ほか
太平洋岸では普通に見られ、親しみのある魚だが、日本海岸の人には嫌われる魚である。冬に多く、脂の乗った身は最高の甘みを持つ。伊豆半島ではタチウオ釣漁師が存在し、銀箔がほとんど剥がれていない目映いばかりの輝く魚体を見せてくれる。それが入荷したときは、迷い無く買いたい魚である。


ヤガラ(アカヤガラ)

ヤガラ(アカヤガラ)
産地 西湘
調理法 刺身・天ぷら ほか
よく似た魚に暗い色をしたアオヤガラがいるが、全体にアカヤガラよりも小柄で、あまりまとまらない。非常に独特な魚体をしており、一見すると本当に食べられるの?と聞きたくなるが、一口食べると必ずその虜になってしまうほどの旨味にあふれ、人気ある高級魚である。


アカイカ(ケンサキイカ)

アカイカ(ケンサキイカ)
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・煮物 ほか
相模湾でアカイカというとこのイカである。本当のアカイカのことをこちらではムラサキイカと呼び、値段も月とスッポンほどの差がある。ねっとりの舌に絡みつくような甘みを持つ身質は刺身にすると最高で、煮付けても大変美味しい。ヤリイカもよく似ているが、甘みではこちらが上と言われている。ヤリイカも相模湾~伊豆半島を中心に釣りによる漁が盛んで、同時期に多く入荷する。


ヒラメ

ヒラメ
産地
湘南~伊豆
調理法
刺身 ほか
相模湾でも盛んに放流され近年、 水揚げを増やしている魚の一つであり、寒ビラメと呼ばれる冬に大変人気のある魚である。放流ものは模様に白い色が入ったり、裏が茶色くなったりするため、容易に判別できるが食味にほとんど違いはない。しかし旧来の魚屋は、それを極端に嫌う為、価格が安くなる傾向にある。また、刺し網によるキズのものも安くなる。もし安く買いたいと思ったのなら、それらをねらい打つのも一考である。


アラ・アマダイ

アラ・アマダイ
産地 湘南~西湘
調理法 焼き物・鍋物 ほか
アマダイ:刺し網の方が良く掛かるが、品物の善し悪しで言ったら、釣りものには敵わない。1キロ前後のサイズともなればキロ5000円クラスも珍しくなく、「相模湾のアマダイ」と指定する客もいると言われるほど、人気がある。アラ:近年めっきり漁獲が無くなり、大物はトンと見かけなくなってしまい、専門に釣る漁師も皆無である。鍋との相性は抜群で、まさに「幻の味」となってしまった。


アンコウ(キアンコウ)

アンコウ(キアンコウ)
産地 湘南~西湘
調理法 鍋物・揚げ物 ほか
刺し網のヒラメ網に大量に掛かる。大きな物は20キロ近くのものもあり、取り扱いには苦労する。しかし、大事な冬の味覚として人気は高く、無ければ困る魚でもある。しかし、春先にはガクッと人気が無くなり二束三文で取引されることもある。よって、春先に唐揚げ等のメニューで使うのであれば、大変安上がりで、また美味しい食材として重宝できる。


ブリ(ワラサ)

ブリ(ワラサ)
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・煮付け ほか
相模湾といえばブリ。そう呼ばれていた時代が確かに存在した。今から30年以上も前の話であるが、ブリで財を築いた漁師もいるほど昔の相模湾にはブリが豊富に泳いでいたのである。今では伊豆半島からの水揚げの方が多く、寂しくなってしまったが、毎年2~3月にはブリ(ワラサ)の声が聞こえてくる。チャンスは少ないが、水揚げがあれば必ず射止めたい魚であることは間違いない。


イシダイ

イシダイ
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・焼き物 ほか
12月を合図にドッと米神や石橋と言った小田原近海の定置網に入り始める。釣りの世界では幻の魚とまで例えられるイシダイが、定置網だとトン単位で獲れてしまうのだから不思議なものである。磯臭いと嫌う向きもあるが、冬場のイシダイは脂がこってりと乗り、これでもかと独特の旨味が肉を噛むほど横溢する。近年は国外需要の高まりを受けて、相場も高値を維持し、手に入りにくくなっている魚である。


ホウボウ

ホウボウ
産地 西湘
調理法 刺身・焼き物 ほか
淡泊な白身で人気のホウボウ。一番美味しいのは冬とされ、その時期に比較的多く獲れるが、姿は年中見ることが出来る。人気は高いが、使い方が限られるため、少し多いと値崩れしやすい魚である。


キンメダイ

キンメダイ
産地 伊豆
調理法 刺し身・煮付け ほか
伊豆半島沿岸の脂が乗った釣りキンメは、太り・サイズともに最高の物しか並ばず、極めて量も少ないため価格も高い。しかし、それを納得させるだけの身質を持ち、多くの魚屋を魅了して止まない人気を保っている。もし、小田原魚市場に並んでいたら、是が非でも味わって欲しい魚である。


ムツ(クロムツ)

ムツ(クロムツ)
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身 ほか
深海から一本釣りで引き上げられたクロムツは、鱗が艶やかに輝き、目もギラギラと光り、最高の鮮度を証明している。刺身による味わいはどう猛な見た目とは異なり繊細で、微細におり込められた脂が、より味わいを深いものにしてくれる。


オシツケ(アブラボウズ)

オシツケ(アブラボウズ)
産地 西湘
調理法 刺身・煮付け ほか
小田原近辺では昔から食べられていた深海に住む大型魚。大きい物は100キロクラスになり、また食べ過ぎると身の脂により食あたりを起こすと言われている。その為、地域によっては販売を禁止されている魚である。しかし、身の脂は甘みがあり、量が多く、焼き物にすると滴り落ちるほどである。寿司などにしても酢飯との相性が良く、甘みが際だつおいしさが味わえる。人気なのは10キロ前後の手頃なサイズ。


サバフグ(シロサバフグ)

サバフグ(シロサバフグ)
産地 西湘
調理法 鍋物・揚げ物 ほか
サバフグと呼ばれる魚は3種類有り、シロサバフグであれば基本的に毒はない。クロサバフグは肉や卵巣に毒があるとの報告もあり、警戒が必要とされる(もう一種のドクサバフグは南方に分布)。種の同定は尾の色と形で行う。ただし、取り扱いには「フグ包丁師免許」が必要である。


マトウダイ

マトウダイ
産地 西湘
調理法 刺身・鍋物・揚げ物 ほか
フランス料理でも重宝される白身魚で、身離れが良く、あっさりした白身は誰にでも愛される上品な味わいである。また様々なソースに良く合い、使い方次第でどんな味付けにも合う特徴を持っている。肝が大きいのも特徴で、鍋などにもよく利用される。鮮度落ちが早いため、鮮度の良いものを選ぶのがコツである。


カサゴ

カサゴ
産地 湘南~伊豆
調理法 刺身・焼き物 ほか
人気のある魚だが、それほどまとまらないため、値段は高めである。が、やはりあっさりとした白身を使いたいと思う人は多く、まずカサゴの有無を気にする魚屋も多い。年中獲れ、年中美味しいとされるが、産卵時期の冬から春が一番美味しいとされるようである。小田原近辺では、このカサゴの他にもイズカサゴ、オニカサゴ、ウッカリカサゴ、ユメカサゴなどが水揚げされる。

その他

サザエ

サザエ
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・焼き物 ほか
春になって海水温が上がると積極的に動き出し、刺し網に大量に掛かり始める。大きいものは300gから、小さいものは規定で蓋長3cm以上と決められており、だいたい100g弱の大きさまで揃う。小田原近辺のサザエは、丸みを帯びているのが特徴で、角が少ない。角の有無に波の強弱は関係ないとされ、おそらく遺伝的なものと考えられる。


アワビ

アワビ
産地 西湘~伊豆
調理法 刺身・焼き物 ほか
禁漁は産卵期に当たる11月から12月である。基本的にそれ以外なら年中入荷する。小田原周辺ではオガイ(クロアワビ)とメカイ、それにマダカの3種類が獲れる。水揚げ直後に入荷する為、活きの良さには定評がある。ピークにはキロあたり1万を超える価格も、時期によっては半値ほどに安くなる。是が非でも、その時の利用をオススメしたい。


メカブ

メカブ
産地 江之浦
調理法 刺身・味噌汁 ほか
江之浦近辺では昔からメカブ栽培が行われており、秋口に苗を植え、正月前に収穫が始まり、年明けから本格的に売られる。三陸産のメカブよりも鮮度が良いため、刻んでも歯ごたえがあり、粘り気は強く、旨味の豊富な糸が引く。小袋に分けて売られている為、そのまま売り場に並べられる。西湘の冬の風物詩として欠かせない一品である。

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